この度、2015年7月16日から18日に札幌で開催された第13回日本臨床腫瘍学会学術集会(JSMO)に参加致しました。肺癌領域では第三世代EGFR-TKI、ALK阻害剤、免疫療法が3大TOPICでしたが、私のポスター発表内容含め第2世代EGFR-TKIであるafatinibの報告も多数ありました。今後次世代EGFR-TKIが使用可能になった時点でのafatinibの立ち位置がどうなるか気になるところですが、第三世代EGFR-TKIの1st line使用のエビデンスが確立するまで、2nd line以降の「抗T790M薬」としての位置づけである期間、EGFR mutation del19陽性例に対する1st lineでの最良な選択肢がafatinibとなる期間があるかもしれないことを考えると、afatinibの副作用管理を含めた投与経験、知識をまとめておく必要はあるのではないかと感じました。
日進月歩で進む医学の知識を共有する場として学術集会の重要性を再認識した3日間となりました。
額賀重成