臨床研究

臨床研究事例

本HPでご紹介している研究は、患者の方々の診療録やデータを用いて解析を行うことで病気の原因や新たな診断方法・治療法の開発を目指したものです。
ここでご紹介している臨床研究において、臨床検体を用いる全ての研究は、その必要性や実施方法などを、本大学の倫理委員会の厳重な審査で許諾されたもののみ行われています。その際に患者様の検体を本大学の倫理委員会の許諾の上、過去にさかのぼって使わせていただくことがあります。このような研究は現在、以下のものが行われておりますが、その場合、本研究の解析には用いて欲しく無いと申し出ていただければ使用いたしません。

※情報開示のためにすでに終了した臨床研究も掲載しています。

  1. COPD患者における吸入臭化チオトロピウム水和物(スピリーバ(R))継続率の規定因子
  2. 同種造血幹細胞移植患者における肺合併症の臨床的検討
  3. 膠原病関連間質性肺炎患者における肺内サイトカイン発現の評価による病態解析
  4. COPD合併肺癌の検討
  5. ニコチン依存症難治化因子の包括的検討
  6. 肺癌の遺伝子発現解析と生物学的特性ならびに診断・治療におけるバイオマーカーの研究
  7. 中皮腫の診断、治療のため当院に入院・通院されていた患者さんの診療情報を用いた臨床研究(中皮腫レジストリの構築)に対するご協力のお願い
  8. 急性呼吸窮迫症候群を発症し当院ICUにて集学的加療を行った症例の臨床情報を用いた研究
  9. 当院および当院関連施設において、オプジーボを導入された肺癌患者様の診療情報を用いた臨床研究に対するご協力のお願い
  10. 慶應義塾大学病院とその関連施設における肺癌治療の症例集積研究
  11. 炎症性呼吸器疾患における気管支肺胞洗浄法に関する臨床データベース構築
  12. 日本人肺非結核性抗酸菌(NTM)症の発症・進展に関わる遺伝因子の網羅的遺伝子解析(Genome-wide association study:GWAS)(多施設共同研究)
  13. 非結核性抗酸菌症との比較のため、当院に通院された患者さんの診療情報を用いた医学系研究に対するご協力のお願い
  14. 閉塞性肺疾患(喘息、COPD など)の診断、治療のため、当院に入院・通院された患者さんの肺機能検査、臨床データを用いた医学系研究に対するご協力のお願い
  15. 肺切除手術のため当院に入院・通院されていた患者さんの診療情報を用いた臨床研究に対するご協力のお願い
  16. 当院で肺切除/鼻粘膜手術のため入院・通院されていた患者さん・病理解剖を受けられた患者さんの診療情報・組織を用いた医学系研究に対するご協力のお願い
  17. 抗酸菌症の診断のため、当院に入院・通院された 患者さんの診療情報・臨床検体を用いた医学系研究に対するご協力のお願い
  18. 原発性肺がん腹膜播種の患者さんの特徴・治療効果を調べるため、当院に入院・通院された患者さんの診療情報を用いた医学系研究に対するご協力のお願い
  19. 80 歳以上の非小細胞肺がん患者さんの診療実態調査のため、当院に入院・通院された患者さんの診療情報を用いた医学系研究に対するご協力のお願い
  20. アテゾリズマブを投与した非小細胞肺がん患者さんの診療実態調査のため、当院に入院・通院された患者さんの診療情報を用いた医学系研究「慶應義塾大学病院とその関連施設における進行非小細胞肺癌に対するアテゾリズマブ投与の症例集積研究」に対するご協力のお願い
  21. 肺癌のため当院に入院・通院された患者さんの試料、臨床情報を用いた医学系研究に対するご協力のお願い
  22. 消化器腫瘍(食道癌、胃癌、胃ポリープ、肝癌、胆管癌、膵腫瘍、胆嚢癌、大腸癌、直腸癌、大腸カルチノイド、癌性腹膜炎)、消化管ポリポーシス、胆嚢炎、胆嚢結石症、慢性胃炎、炎症性腸疾患、肺癌、胸膜腫瘍・縦隔腫瘍、良性腫瘍を含めた新生物、その他の前癌病変としての炎症性疾患の診断、治療のため当院に入院・通院された患者さんおよび上部・下部消化管内視鏡検査を受けた対照患者さんで消化器、呼吸器組織を提供いただいた患者さんへの基礎研究に対するご協力のお願い
  23. 免疫チェックポイント阻害療法を受けた非小細胞肺癌患者の観察研究に対するご協力のお願い
  24. 当院において、進行肺癌に対してニボルマブ、ペムブロリズマブ、アテゾリズマブ、デュルバルマブの治療のために入院・通院された患者様の病理組織を用いた医学系研究に対するご協力のお願い
  25. 気管支拡張症合併難治性喘息の実態調査
  26. 当院で新型コロナウイルス感染症検査目的の PCR 検査を受ける患者さんの鼻咽頭検体・診療情報・肺組織を用いた医学系研究に対するご協力のお願い
  27. EGFRエクソン20挿入遺伝子変異を有する非小細胞肺癌患者におけるオシメルチニブ 治療前後での遺伝子解析研究に対するご協力のお願い
  28. 慶應義塾大学病院とその関連施設におけるEGFR uncommon mutationを有する進行非小細胞肺癌に対する分子標的薬投与の症例集積研究に対するご協力のお願い
  29. 既採取検体の病理組織学的検討による肺がん等胸部悪性腫瘍の生物学的特性とバイオマーカーの研究
  30. 小児から若年成人喘息における生物学的製剤使用の実態調査
  31. 新型コロナウイルス感染症の遺伝学的知見に基づいたCOVID19ワクチン開発と評価系の構築に対するご協力のお願い
  32. 重症喘息の生物学的製剤中止例の調査研究
  33. 食物アレルギー診断支援ツール研究:予備研究
  34. 新型コロナウイルス感染症検査目的のPCR 検査を受ける患者さんの鼻咽頭検体・診療情報・肺組織を用いた医学系研究に対するご協力のお願い
    鼻腔オルガノイド研究概要

COPD患者における吸入臭化チオトロピウム水和物(スピリーバ(R))継続率の規定因子)

研究期間 平成24年5月(倫理委員会承認)から6カ月
研究責任者 別役智子/(実務責任者)田中希宇人
研究目的 呼吸器内科では、呼吸器疾患に対する病態解明、新しい治療の開発などを目指し、現在、下記の臨床研究を行っております。その研究目的、研究方法は本大学医学部の倫理委員会で十分に審査され、承認されたものです。
患者さんの診療録や検査データを用いて解析を行いますが、個人名、住所などは全て完全に匿名化され、個人を特定することは不可能になっており、患者さんご自身に不利益が及ぶことはありません。呼吸器疾患を患っている多くの患者さんの将来の利益のために行われている研究ですので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
この研究に関してお問い合わせのある方は下記までご連絡下さい。また、研究の解析にご自身のデータを用いて欲しくない場合にも下記までご連絡頂ければ研究に使用することは致しません。
連絡先:呼吸器内科学教室 
(直通電話 03-5363-3793)
研究対象 2006-2009年に慶應義塾大学病院呼吸器内科外来に通院中に肺機能検査で異常が認められ、慢性閉塞性肺疾患(COPD)に罹患していることが疑われる方  約800例
概要 上記調査対象の方の診療録から2006年から2009年までの期間にスピリーバ(R)という吸入薬を処方された方を調べ、その薬による治療をどれくらい継続したかとCOPDの重症度などとの関連を診療録から追跡調査を行います。
問合せ先 呼吸器内科学教室 田中 希宇人 
直通電話 03-5363-3793

同種造血幹細胞移植患者における肺合併症の臨床的検討

研究期間 平成24年6月(倫理委員会承認)から平成27年3月
研究責任者 別役智子/(実務責任者)石井誠
研究目的 呼吸器内科と血液内科では、骨髄移植患者さんの肺合併症の病態解明を目指し、現在、下記の臨床研究を共同で行っております。その研究目的、研究方法は本大学医学部の倫理委員会で十分に審査され、承認されたものです。
患者さんの診療録や検査データを用いて解析を行いますが、個人名、住所などは全て完全に匿名化され、個人を特定することは不可能になっており、患者さんご自身に不利益が及ぶことはありません。骨髄移植後に呼吸器疾患を患っている多くの患者さんの将来の利益のために行われている研究ですので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
概要 上記調査対象の方の診療録から、血液検査データ、呼吸機能検査、細菌学的検査、画像所見などを中心に肺合併症に関しまして追跡調査を行います。
問合せ先 この研究に関してお問い合わせのある方は下記までご連絡下さい。
呼吸器内科学教室 石井 誠
直通電話 03-5363-3793

膠原病関連間質性肺炎患者における肺内サイトカイン発現の評価による病態解析

研究期間 平成23年4月(倫理委員会承認)から平成24年3月
研究責任者 別役 智子/(実務責任者)田坂 定智
研究目的 「呼吸器内科とリウマチ内科では、膠原病関連間質性肺炎の病態解明を目指し、下記の臨床研究を共同で行っております。その研究目的、研究方法は本大学医学部の倫理委員会で十分に審査され、承認されたものです。
患者さんの診療録や検査データを用いて解析を行いますが、個人名、住所などは全て完全に匿名化され、個人を特定することは不可能になっており、患者さんご自身に不利益が及ぶことはありません。膠原病の肺病変として挙げられる間質性肺炎を患っている多くの患者さんの将来の利益のために行われている研究ですので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
研究対象 慶應義塾大学病院リウマチ内科にて膠原病と診断され、肺病変の評価のために平成17年から平成22年末までの間に慶應義塾大学病院呼吸器内科で気管支肺胞洗浄を実施された患者さん約100名
概要 上記調査対象の方の気管支肺胞洗浄液サンプルを用いて肺内のサイトカイン発現を評価し、診療録から抽出した血液検査、呼吸機能検査、画像検査などのデータとの関連性を検討します。
問合せ先 この研究に関してお問い合わせのある方は下記までご連絡下さい。
呼吸器内科学教室 田坂 定智 
直通電話 03-5363-3793

COPD合併肺癌の検討

研究期間 平成23年7月(倫理委員会承認)から6カ月
研究責任者 別役智子/ (実務責任者)田中希宇人
研究目的 呼吸器内科では、呼吸器疾患に対する病態解明、新しい治療の開発などを目指し、現在、下記の臨床研究を行っております。その研究目的、研究方法は本大学医学部の倫理委員会で十分に審査され、承認されたものです。
患者さんの診療録や検査データを用いて解析を行いますが、解析を行う際には個人名、住所などは特定できないように、個人情報を削除したデータに新たな症例番号を用いて管理します。患者さんご自身に不利益が及ぶことはありません。呼吸器疾患を患っている多くの患者さんの将来の利益のために行われている研究ですので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
この研究に関してお問い合わせのある方は下記までご連絡下さい。また、研究の解析にご自身のデータを用いて欲しくない場合にも下記までご連絡頂ければ研究に使用することは致しません。
連絡先:呼吸器内科学教室 
(直通電話 03-5363-3793)
研究対象 2006-11年に慶應義塾大学病院呼吸器内科で肺癌と診断された方の中から、肺機能検査で慢性閉塞性肺疾患(COPD)が疑われる方 約100人と、2006-09年に肺機能検査で異常が認められ、COPDが疑われた方 約500人。
概要 上記調査対象の方の診療録およびCT画像から、COPDの重症度や肺気腫の程度と、肺癌の関係を検討します。そしてCOPDに合併する肺癌の特徴を調べる調査を行います。
問合せ先 田中 希宇人(呼吸器内科学教室 
直通電話 03-5363-3793)

炎症性呼吸器疾患における気管支肺胞洗浄法に関する臨床データベース構築

研究期間 平成24年11月(倫理委員会承認)から令和5年3月
研究責任者 石井誠/ (実務責任者) 鎌田浩史
研究目的 呼吸器内科では、間質性肺炎などの炎症性呼吸器疾患の病態解明を目指し、下記の臨床研究を行っております。
その研究目的、研究方法は本大学医学部の倫理委員会で十分に審査され、承認されたものです。 患者さんの診療録や検査データ、凍結保存されている過去の試料を用いて解析を行いますが、個人名、住所などは全て完全に匿名化され、 個人を特定することは不可能になっており、患者さんご自身に不利益が及ぶことはありません。 間質性肺炎などの難治性疾患を患っている多くの患者さんの将来の利益のために行われている研究ですので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
この研究に関してお問い合わせのある方は下記までご連絡下さい。
連絡先:呼吸器内科学教室 
(直通電話 03-5363-3793)
研究対象 慶應義塾大学病院呼吸器内科で、平成14年11月以降に気管支肺胞洗浄を実施された患者さん
概要 上記調査対象の方の気管支肺胞洗浄液サンプルを用いて肺内の細胞数、細胞分類、蛋白質濃度、サイトカイン発現を評価し、診療録から抽出した血液検査、呼吸機能検査、画像検査などのデータとの関連性を検討します。
問合せ先 鎌田 浩史(呼吸器内科学教室 
直通電話 03-5363-3793)

ニコチン依存症難治化因子の包括的検討

研究期間 平成23年5月(倫理委員会承認)から平成25年3月
研究責任者 別役智子/ (実務責任者) 別役智子
研究目的 呼吸器内科では禁煙外来の開設以来、薬物療法を中心としたニコチン依存症の治療にあたり、良好な禁煙成功率を達成しています。しかし、残念ながら禁煙に失敗する方もいらっしゃいます。今後、患者さんの背景に合った最適な治療を追求して禁煙治療の質を高めるには、今までの診療情報を集計・分析し、傾向を検討することが必要です。
この研究の目的や方法は本大学医学部の倫理委員会で十分に審査され、承認されたものです。患者さんの診療録を用いて解析を行いますが、個人情報は匿名化されます。患者さんご自身に不利益が及ぶことはありません。この研究に関してお問い合わせのある方や、研究の解析にご自身のデータを用いて欲しくない方は下記までご連絡下さい。
連絡先:呼吸器内科学教室 
(直通電話 03-5363-3793)
研究対象 平成23年1月より慶應義塾大学病院の禁煙外来に受診し、保険診療によって治療が開始された症例 約150例
概要 上記調査対象の方の診療録より、喫煙歴や診療時に記入いただいた質問票の内容や薬物療法の内容などを抽出し、禁煙の成功・失敗との相関関係を解析いたします。
問合せ先 呼吸器内科学教室 別役智子 
直通電話 03-5363-3793

肺癌の遺伝子発現解析と生物学的特性ならびに診断・治療におけるバイオマーカーの研究

研究期間 倫理委員会承認から平成29年3月
研究責任者 別役智子/(実務責任者)副島研造
研究目的 呼吸器内科では、肺癌の病態解明、新しい治療の開発などを目指し、下記の臨床研究を行っております。その研究目的、研究方法は本大学医学部の倫理委員会で十分に審査され、承認されたものです。 患者さんの診療録や検査データ、保存されている試料または新規試料を用いて解析を行いますが、個人名、住所などはすべて完全に匿名化され、個人を特定することは不可能になっており、患者さんご自身に不利益が及ぶことはありません。肺癌を患っている多くの患者さんの将来の利益のために行われている研究ですので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 この研究の目的や方法は本大学医学部の倫理委員会で十分に審査され、承認されたものです。患者さんの診療録を用いて解析を行いますが、個人情報は匿名化されます。患者さんご自身に不利益が及ぶことはありません。
研究対象 肺癌、胸膜腫瘍・縦隔腫瘍、良性腫瘍を含めた新生物、その他の前癌病変としての炎症性疾患またはそれらが疑われる方
概要 本研究は、肺癌(胸膜・縦隔腫瘍を含む)の発生・進展の分子機構解明のために肺癌切除検体や診断時に採取した病理検体あるいは血液・尿などを用いて、癌で発現が変化する遺伝子、癌の発生・進展・転移などの病態と共に発現が変化する遺伝子・蛋白質について研究します。
問合せ先 呼吸器内科学教室 副島研造 
直通電話 03-5363-3793

急性呼吸窮迫症候群を発症し当院ICUにて集学的加療を行った症例の臨床情報を用いた研究

研究期間 西暦2012年1月1日~2021年3月31日
研究責任者 石井 誠
研究目的 本研究は未だに高い死亡率をほこっている、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の原因疾患による分類の明確化、及び日常の臨床検査所見で得られる情報から、患者さんの予後を悪化している因子をみつけ、より早期に治療が行えるようになる事を目的とした研究です。その研究目的、研究方法は本大学医学部の倫理委員会で十分に審査され、承認されたものです。 患者さんの診療録の記載や検査データを用いて行いますが、個人名等の個人情報は完全に匿名化され、特定する事は不可能になっており、患者さん自身に不利益が及ぶ事はありません。
研究対象 2012年1月1日より2021年3月31日までの間に、当院ICUに急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の診断のため入院し、診療を受けた患者さんが対象です。
概要 上記対象患者の方の診療録より臨床情報を抽出し、予後を悪化させる因子を見つけ、より早期に治療できるようになることを目的とした研究です。
問合せ先 呼吸器内科学教室 石井 誠 
直通電話 03-5363-3793

新型コロナウイルス感染症の遺伝学的知見に基づいたCOVID19ワクチン開発と評価系の構築

本研究に参加いただいた研究対象者の方の中に、同意取得の説明に用いた説明文書が最新版でない方が含まれておりました(2020年8月から2022年5月まで)。ここに最新版の説明文書を提示しいたしますので、ご参照いただけますと幸いです。また、ご質問や同意撤回される場合は、いつでも問い合わせ可能でありますので、下記問い合わせ先までご連絡ください。
研究期間 西暦2020年4月27日~2030年3月31日
研究責任者 福永興壱/(実務責任者)長谷川直樹
研究目的 本研究では、新型コロナウイルス感染症患者、無症候性感染者及び新型コロナウイルス感染症が疑われる患者の全ゲノムシーケンス、RNAシーケンス、超高精度HLA解析などを通して、重症化予測法システムの構築を行うことを目的とします。また、匿名化データを使用しCOVID-19の重症度予測などを数理モデルで解析します。
研究対象 慶應義塾大学病院及び関連施設を受診した、新型コロナウイルス肺炎の診断が確定した患者、無症候性感染者もしくは新型コロナウイルス肺炎が疑われる患者で18歳以上の患者の方。
概要 研究参加施設で採取された検体(血液)を匿名化された後、ゲノム解析を含む各種の解析を実施します。
問合せ先 長谷川 直樹 (慶應義塾大学医学部感染症学教室)
TEL 03-5315-4287/FAX 03-5363-3711

日本人の慢性閉塞性肺疾患とその併存症に関する調査研究

研究期間 平成21年7月かから令和7年12月
研究責任者 福永興壱/(実務責任者)中鉢正太郎
研究目的 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は主として喫煙によって肺が障害を受け、徐々に肺の機能が低下する病気です。COPDは高齢の方に多い病気ですので、同時に心血管疾患、骨粗鬆症、るいそう、うつ、胃食道逆流、肺炎、肺がん、白内障・緑内障などの「併存症」がともなうことも多く、健康の障害となっています。私どもはCOPD患者さんにおけるこれら併存症の状況を調査し、予防と治療に役立てることを目標としています。COPD患者様ならびに比較対象群としての健常ボランティアのご協力をお願いさせて頂きます。
概要 慶應義塾大学病院あるいは共同研究施設を受診した40歳以上のCOPD患者ならびにハイリスク群を対象として、質問票、血液検査、心機能検査、骨密度測定、眼科検診などによる併存症の調査を行います。採取した血液は各種血清マーカー、遺伝子多型解析等に使用します。血液検査については対照群として健常ボランティアからの採取も行います。
問合せ先 この研究に関してお問い合わせのある方は下記までご連絡下さい。
呼吸器内科学教室 中鉢正太郎
直通電話 03-5363-3793

鼻腔オルガノイド研究概要

研究期間 西暦2021年6月22日~2027年3月31日
研究責任者 南宮 湖
研究目的 新型コロナウイルス感染症は全世界で感染者数・死亡者数が増大している。いくつかの有効な薬剤が検討されているが、その効果は限定的である。鼻腔上皮細胞は新型コロナウイルスの感染標的細胞であるが、感染後の鼻腔上皮細胞の詳細な形態学的、遺伝子的、機能的変化が不明である。新型コロナウイルス感染後のヒト鼻腔上皮を採取し、これらの機序を解明し、新規治療標的分子を探索することを目指します。
研究対象 2021年6月22日より2027年3月31日までの間に、慶應義塾大学病院において、新型コロナウイルス感染症患者および新型コロナウイルス感染疑いで診療を受けた患者さんが対象です。
概要 上記対象患者さんみ対し診療目的・治療後フォロー目的に行った鼻咽頭スワブ検査、または入院・検査前の新型コロナウイルススクリーニング目的で行った鼻咽頭スワブ検査の検体から鼻腔上皮細胞を単離し、解析を行います。その際、細胞の状態を評価するために、基礎疾患の臨床経過、画像検査結果、生理機能検査結果、診療録中の併存疾患を記録させていただきます。本研究のために治療方針が変更になるということは一切なく、影響が及ぼされることは全くございません。また本研究は基本的に診断に用いる試料を採取した後の残余検体を用いるため診断の精度に変化が生じることもありません。
問合せ先 慶應義塾大学医学部 感染症学教室 南宮 湖  
直通電話 03-5363-3761