Achievements(呼吸器内科からのお知らせ)
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当科 西江美幸先生の論文がAsia Pacific Allergyに採用されました

題名

Successful treatment of a patient with adult food allergy and severe asthma using omalizumab

邦題

オマリズマブの投与が食物アレルギーに有効であった成人重症喘息の1例

著者

慶應義塾大学医学部 呼吸器内科 西江美幸

掲載ジャーナル

Asia Pacific Allergy. 2021 Jul 9;11(3):e27

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34386403/

論文要旨

経口ステロイド依存性重症喘息の51歳女性の症例。貝類と小麦の食物アレルギーを有していたが、喘息へのオマリズマブ投与後に食物アレルギーの症状は消失していた。投与開始後7年目に播種性紅斑が出現し、薬疹が疑われたために被疑薬の1つであるオマリズマブの投与を中止した。オマリズマブ中断後、小麦摂取後の喉のかゆみを感じるようになった。喘息のコントロールも悪化したためにオマリズマブを再投与したところ、小麦摂取後のアレルギー症状も改善した。オマリズマブは喘息コントロールのみならず、食物アレルギーを薬理学的に寛解させた可能性が考えられた。

本論文の与えるインパクトや将来の見通し

食物アレルギーを合併した重症喘息患者の治療選択肢としてオマリズマブが検討される。