Achievements(呼吸器内科からのお知らせ)
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当科 秋山勇人先生の論文がRespilorogy case reportsに採用されました

題名

A case of non-severe COVID-19 complicated by pulmonary embolism

邦題

肺血栓塞栓症を合併した非重症COVID-19の1例

著者

慶應義塾大学医学部 呼吸器内科 秋山勇人

掲載ジャーナル

Respilorogy case reports

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32685167/

論文要旨

COVID-19の典型的な表現型として肺炎やARDSが知られているが、加えて血栓症の合併の報告が散見される。報告の多くは重症以上の非アジア地域の症例であったが、今回、非重症のCOVID-19に肺血栓塞栓症を合併した日本人の1例を経験した。

本論文の与えるインパクトや将来の見通し

血栓症の指標としてDダイマーが広く使用されているが、COVID-19ではDダイマーが上昇してしまうため、DダイマーによるCOVID-19に合併する血栓症の予測は通常よりも困難である。重症COVID-19だけでなく比較的軽症のCOVID-19症例であっても血栓症の可能性があり、臨床経過を注意深く観察し、必要な検査を行わなければならない。